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とっても目が乾く

【ネタバレ注意】アニメ「四月は君の嘘」を完走した

四月は君の嘘

アニメは毎クール30作品以上完走するほど観ているが、今期アニメと並走して過去アニメもチェックしている。 そして今回完走したのが「四月は君の嘘」 不快な思いをする可能性があるので、このアニメが好きな人はこの記事を読まないことを推奨する。

泣ける=良い作品、ではない

神アニメと称されているのを見たことがあり期待していたが、あまりにも残酷でびっくりした。 確かに公生たちがピアノを弾いているシーンの演出は非常に感動的で、公生たちが歩んできた人生の彩りをアニメを通じて感じることができた。 演奏シーンが雑念だらけで稚拙という口コミもあったが、ピアノの演奏に詳しくない個人的には感動的と感じた。

ただストーリー展開がとにかく残酷で、辛い出来事が重なることを「綺麗事」のように描かれていたことに美しさを感じることができなかった。 個人的には泣ける=良い作品、ではないと思っている。 「奇跡なんてすぐにおこっちゃう」のシーン、評価されてるけど結局起きないし。残酷でしかない。

好きになれない登場人物たち

椿の性格も最後まで好きになれなかった。再びピアノを弾かせようとしてたのは自分なのに「音楽はいつも私から公生を奪う」みたいな感じなの何なんだ。自分の気持ちにやっと気付いて告白して、そのまま飛び蹴りするの何なんだ。これだからゴリラ女キャラは。

そしてアニメ最後のコンクールで井川の演奏が割愛されて「やりきった」感だけで終わったのもえーと思った。武士の尺は死ぬほど長かった(感動的だったけど)のにそこ飛ばすんかい。

公生についても、最後までピアノが大好きで弾いているといった描写がなかったことも気になった。 「弾かなきゃ」「伝えなきゃ」ばっかりで、最後までやらされてる感がすごかった。結局母親からの呪縛から解放されていないんだろうなと。 完全なるエゴだが、呪縛から解き放たれて「ピアノが大好きだ」「ピアノを弾いている自分が1番輝いてる」と思っている描写がほしかった。

評価されていることが納得できるのは、演奏中の描写くらい。これは確かに素晴らしかった。

ただ自分はそれでも神アニメという評価に納得することができなかった。